有形登録文化財指定でもある、赤間神宮に行ってきました。
ここは源平合戦の最終決戦の地・壇ノ浦で入水された安徳天皇を祀る神社です。最初は仏教寺院だったそうですが、その後神社になったようです。

知らない方の為に簡単なご説明だけ・・・
平安時代末期、警備役だった武士が台頭し、その武士の二大勢力である平家と源氏に分かれて合戦を行っていました。最終的に源氏が勝利し、鎌倉幕府を開いたのですが、最終決戦はここ山口県下関市の壇ノ浦にて行われました。勝敗が決まると、平家は同行させていた幼い安徳天皇ともども入水し、海の底深く沈みました。
菊の代紋、まるで竜宮城のような建造物。風格が並外れています。しかし、なぜ竜宮城のような造りなのか。

配下の者はまだ幼い安徳天皇を入水させる時に、「海の底にも都があります」と言って安心させたそうです。もしかしたら、海の底の都のようなイメージなのかもしれません。
壇ノ浦で三種の神器(天皇の証であり、天皇しか持つことの出来ない神器。鏡、勾玉、剣の三種)も海に沈んだそうです。
勾玉と鏡は源氏が回収し、剣だけは見つからなかったそうですが、昭和の時代に岡山県で鏡が発見され、奉納されたそうです。

当時は発掘された岡山県に奉納するか山口県に奉納するか、行政同士が争ったみたいですね。結局山口県が勝利しました。

ここで疑問に思う方のために・・・。
三種の神器のうち、剣だけは見つからなかったと言いました。
では現在、愛知県の熱田神宮で祀られている草薙の剣(くさなぎのつるぎ)は何なのか。

はい、一応複製品ということになっております。ただ、その熱田神宮にある実物を誰も見れないから真相は誰にも分かりません・・・。そもそもご神体ですし、過去の天皇の「勅封」というものがかかっているそうなので、誰も見てはならないことになっています。
なお、この神社は怪談「耳なし芳一」の舞台でもあるようです。
また、日清戦争の講和条約「下関条約」が結ばれた時の歴史的史料もあるようです。
歴史的要素が沢山詰まった神社ですね。
下関、もしくは北九州の門司に来た際は絶対オススメのスポットです!