戦時中の神戸が舞台の悲しいアニメ映画『火垂るの墓』御存知の方は多いかと思います。
兄妹が住んでいたのは、神戸市東灘区御影本町とされていて、避難の中で兄の清太が幼い妹の節子に、御影公会堂を少し離れた場所から説明するシーンがあります。
そうしたエリアを、探索してみました。
御影公会堂食堂は、絶品のオムライスが有名です。
これもかなり久しぶりに、味わってきました!
ここに来たら、オムライスは食べておきたいけれども、老舗洋食店として、どのメニューにも心奪われます。
ハヤシ、ビーフカレーなど、ランチメニューが充実しているお店です。
迷いましたが、オムライスをリピートします。
アイスティーも注文しました。
カフェ巡りはしますが、こちらでいつも印象深いのは、接客がとても丁寧でいらっしゃることです。
ゆったりした店内、少しクラシックな、老舗喫茶店独特の良い雰囲気の中で、落ち着いて過ごせます。
絶品オムライスがテーブルに。
よく話題になるような、意外性ある隠し味を感じるものではなく、とてもシンプルに、家庭的な洋食を基本とした味わいです。
だからこそ、何度も味わいたくなります。

アイスティーはミルクティーをお願いしました。
紅茶の深みにミルクのまろやかさが沁み込んで、オムライスとマッチしています。
御影公会堂を出て、石屋川の神戸寄り(西側)の石屋川公園へ。
ここには、冒頭で触れた『火垂るの墓』兄妹が描かれた石碑があります。
大きなものではありませんが、映画の中で妹に御影公会堂のことを話すシーンのその辺りに、笑顔でホタルを手にする兄妹の姿が、石碑として神戸の街を見つめています。
お母さんやお父さんと会えたかな、二人とも。
フィクションではありますが、原作の野坂昭如先生が体験されたことをもとにされた作品で、あの数年間、神戸では似たようなことが無数に起きていたのです。
平成初期には震災にも見舞われ、そんな中で残ってきたいろいろなもの、そのひとつに、古くからある御影公会堂があります。
阪神石屋川駅から少し北上し、国道二号線沿いにあるクラシックな佇まいの御影公会堂、火垂るの墓をゆっくり思い出す石碑、食事と散策をしてきました。