岡山県玉野市の宇野港は、直島や豊島、小豆島への船が出航する港として、地元の人にも旅行者にも親しまれています。
その宇野港からほど近くに、モーニング専門の喫茶店があります。
その名も「喫茶キンバリー」です。
さまざまな店が曜日や時間帯でかわるがわる営業する形態の「シェアショップUZ」というスペース内で、朝7時~10時まで営業しています。
基本のメニューは、ドリンクにハーフサイズのトースト+ゆで卵がついてくる王道モーニング。
コーヒーは味わい深く、トーストは厚切りで、これだけでも充分満足できちゃいますが、わたしのお気に入りはプラス数百円で味わえるアレンジトーストやサンドイッチのセット。
キンバリーには魅力的なメニューがたくさんあるんです。
店主が名古屋の出身ということで、今や名古屋モーニングの定番とも言える小倉トーストをはじめ、朝にぴったりのベーコンチーズ。
あふれるほどの卵サンドに、ジャムトースト。
ジャムトーストは期間限定で登場していたのですが、あまりの人気にレギュラー入りに。
ジャムトーストには、宇野港にあるおまち堂のいちごジャムを使っています。
このジャムのいちごは、もちろん岡山産。
喫茶キンバリーは地域とのつながりも濃く、モーニングを提供することで、岡山の魅力を発信する役割も担っています。
さて、喫茶キンバリーには月替わりで特別メニューが登場します。
本日わたしは、期間限定メニューのひとつ、
「プチアンジュさんの生はちみつトースト」をいただきました!
プチアンジュは岡山の養蜂場で、完全非加熱の生はちみつを生産しています。
そのすごーく貴重なはちみつを、たっぷりとバタートーストにかけちゃってます。
一口かじっただけでも、濃厚なはちみつのおだやかな甘さ、バターと相性ピッタリの味わいにおもわず笑顔がこぼれてしまいます。
この極上トーストといただいたカフェオレが、これまた美味しくて。
至福とはこのことか、と朝からほっこり幸せに浸らせていただきました。
「モーニングにしては高い値段設定のものもあるかもしれない、けれど、日常の中のいくつかの朝を特別なものにしてもらえたら」と、店主は言います。
日々生活していると、つい忙しなく準備をして出かけたり、朝の家事に追われたりって多いと思います。
そんな暮らしの中で、ほんの時折でもほっと息をつける時間と場所があったなら。
店主のその想いは、とてもやさしく朝の空気のなかに溶けています。
地元を愛する心と、人とのつながりを大切にする心を、キンバリーを訪れるたびに感じて、わたしはいつも温かな気持ちになるのです。