伏見の船宿だった「寺田屋」は、京都における坂本龍馬の定宿であり、「寺田屋事件」の舞台として有名です。
「寺田屋事件」と呼ばれる事件は2つあります。
1つは薩摩藩の過激派志士が粛清され、薩摩藩士が同士討ちをした別名「寺田屋騒動」。
もう1つが伏見奉行所の捕り方に龍馬が襲撃された別名「寺田屋遭難」「坂本龍馬襲撃事件」です。
当時の建物は鳥羽・伏見の戦いの際に消失しましたが、明治時代に隣の敷地に再建された建物が今に残ります。
再建とはいえ、事件当時の「弾痕」「刀傷」とされるものや「寺田屋遭難」の際におりょう(龍馬の妻)が入っていた風呂とされるものがあり、当時の雰囲気を充分に感じさせます。
当時の敷地は今は庭園となっており、石碑や像などが建っています。
建物内は見学ができるのですが、驚くことに現在も宿泊することができるのです。
夕食の提供はなく(朝食はあり)、食品の持ち込みや喫煙や飲酒ができませんが、周辺には魅力的な飲食店が数多くあるので心配ありません。
歴史ファンはもちろん、そうでない方も京都観光の際の宿泊にいかがでしょうか。きっと京都の旅がより印象深いものになりますよ。