近鉄長野線や南海高野線に乗っていると、ひときわ目を引く塔が車窓に現われます。通称「PLの塔」または「PLタワー」です。
この塔は正式名称を「超宗派万国戦争犠牲者慰霊大平和祈念塔」(長い!)といいます。
宗教団体「PL(パーフェクトリバティー)教団」の宗教施設で、世界中の戦争で犠牲になった方々を慰霊するため、1970年に(昭和45年)に建設されました。
デザインはPL教団2代目教祖の御木徳近氏によるものです。
かつてこの地には「PLランド」という遊園地がありました。
そのシンボル的な存在だった「PLの塔」は、閉園後も残され、一般開放されていました。
以前は信者でなくても塔の上部まで参拝できましたが、今は低層階のみ開放されているそうです。
その形状は、異様としかいいようがありません。
高さ180メートルもある超巨大な白い塔で、とにかく周囲の風景と調和しない強烈なビジュアル。少々大げさかもしれませんが、眺めていると「これは本当に現実なのか…?」と頭がクラクラしてきます。
子供の頃、社会科の資料集に掲載されていた画像で見たことはありましたが、実際に間近で見るとその迫力に圧倒されます。
これが現代美術か…
今回は周辺まで行ってみたものの、どこから入るのかわからず、時間がなかったこともあって断念しました。…残念。いつかまた行ってみたいと思います。