桜も満開のピークを越え、日差しも強くなり、新緑の季節の予感が強まってきました。今年、お花見を満喫したスポットを何件か、続けて投稿していきたいと思います。
最初にオススメしたいのは、三豊市にある里山の河津桜です。ソメイヨシノや山桜と比べ、開花の早いこの桜は、三月の上旬に訪れた時にはすでに満開でした。小高い山の上から、なだらかな平野を見下ろすように咲き誇るその姿は、長く冷たい冬を、色彩の濃いピンクで貫き、春を訪れを宣言する突撃兵のようです。
この三豊市は僕の母方のおばあちゃんの地元で、月に一度訪れては他愛もない話をし、庭で取れた大根や白菜やサニーレタスを頂いています。この日もおばあちゃんと一緒にお花見に訪れ、花の蜜を吸いにきたメジロの鳴き声を聞き、ぼんやりと二人ですごしていました。
桜の近くには概要が描かれた看板が設置されています。来年、この河津桜は植えられて二十周年を迎えるようです。最初は肩くらいの小さなサイズの苗が、時を経て三豊の新たな観光名所になりつつあります。二十年の節目の年に、真っ先に春をその身に宿す芸術家を、一目見に行ってはどうでしょう。