「六道珍皇寺」は、京都市東山区にある臨済宗建仁寺派の寺院です。通常は「ろくどうちんのうじ」と読みますが、「ろくどうちんこうじ」と読む説もあります。
このあたりは「六道の辻」と呼ばれ、平安京の火葬地であった鳥辺野の入口にあたり、あの世とこの世の境目であると考えられてきました。
平安時代、公卿である小野篁(おののたかむら)は、昼は朝廷に、夜は死後の世界で閻魔大王(えんまだいおう)に仕えていたと伝えられています。
篁があの世とこの世を行き来するのに使っていたといわれるのが「冥土通いの井戸」と呼ばれる六道珍皇寺の井戸。つまり六道珍皇寺があの世への入り口だったというわけです。
篁があの世とこの世を行き来するのに使っていたといわれるのが「冥土通いの井戸」と呼ばれる六道珍皇寺の井戸。つまり六道珍皇寺があの世への入り口だったというわけです。
篁は閻魔大王から先祖をふたたびこの世に迎える「精霊迎えの法」を授かったとされます。
京都では8月7日から10日までの4日間、精霊を迎えるために六道珍皇寺を参詣する「六道まいり」という風習があり、この期間はたいへん賑わいます。
京都では8月7日から10日までの4日間、精霊を迎えるために六道珍皇寺を参詣する「六道まいり」という風習があり、この期間はたいへん賑わいます。
「冥土通いの井戸」は今も残り、特別公開時に見ることができます。