天平宝字の頃、鑑真大和上が日本に来る途中に「仏舎利37粒」を龍神に奪われてしまった。しかし仏祖から伝わる舎利について説くと、龍神は鑑真に礼を尽くし、「風波の難を除き、海上の安全を守る」と誓った。これを喜んだ鑑真は鳥瀬の頂きで供養の法要を行う。すると龍神はたちまち姿を現し、鳥瀬の岸壁を静かに天に昇っていった。
そんな龍神が末永くこの地の漁業と航海を守ってくれるようにと岩窟に新たな社を建て、龍神の霊を祭った。
と、伝えられているこの地の名前は「赤水大龍権現社」と呼ばれています。

地図でたまたま見つけて行った場所なのですが、そんな歴史があったとは思いませんでした😯
溶結凝灰岩で出来た洞窟の中には、小さな社が鎮座しています。そしてその右上には穴が開いていて、そこから射す光がなんとも神秘的です✨
↑これは錦江湾にあった阿多カルデラの噴火による溶岩と灰が混ざった巨岩。これに龍神が登ったとされています。
ちなみにここの石を持ち帰ると災いが起こるそう…………。



名称:赤水大龍権現社
住所:鹿児島県南さつま市坊津町坊
駐車場あり
⚠️物凄く道が狭いのでご注意を⚠️
赤水大龍権現社にピンを刺すと、目的地と違う場所に案内されるので近くにある「赤水海岸」を目的地にしてくださいね。