普段は瀬戸内海の豊島にて生活を営むわたしの、帰省中の憩いシリーズ第2回目。

本日は、実家のある埼玉県日高市の「高麗神社」をご紹介。
高麗神社は、高麗川にほど近い場所にある、由緒正しき神社。

その昔、高句麗という大陸の国から渡来した「高麗王若光」を祀った神社です。

若光は渡来人ながら郡の長官に任命され、未開の土地を開拓していったことから、立身出世の神様として人々から崇敬を集めています。

わたしが訪れた時も、スーツ姿の方がちらほらと。

出世を会社員さんや会社の隆盛を祈る重役さんかな、などと勝手に想像しながら、わたしもその人たちに交じって参拝。
参道は長く、待ち受ける拝殿や本殿も立派なもの。

わたしは神社によって、神様が醸し出す空気のようなものがあると勝手に思っているのですが、それで言うと、この高麗神社は身が引き締まるような清々しさがあり、自然に背筋がピンとするというか、とても空気が澄んでいる感覚がしました。
境内には、貴重な桜の木や、地域の人が育てたご神田の稲などもあり、高麗神社がこの土地や人々と深く繋がっていることがわかります。

それは、高麗神社の御祭神の若光が、長きにわたり人々から愛されていることの証明にほかなりません。

高句麗、という異国から渡ってきた王様ですが、とても柔軟に、しなやかな強さをもってこの土地を治めていったのでしょう。

そのつよく温かな人間性は、神社を取り巻く環境や空気にそっと溶け込んでいるような気がしました。
神様に祈る、という行為は、感謝と決意を述べること。

わたしも、波はあれど日々穏やかに暮らせていることへの感謝と未来に向けての意気込みをお伝えして、高麗神社を後にしました。

気付けば、さっきよりすこしだけ、顔をあげて歩いている自分がいて、ほっこりと嬉しくなりました。
追記:高麗神社に参拝した後は、「弓削田醤油」へ。
   醤油ソフトが絶品ですよ!