「高松港」は近隣の島々へ渡る船の発着所。

主に小豆島・直島・男木島・女木島・豊島・大島などへ向かう船がそれぞれの発着時間で随時運航しています。

香川県側から島へ渡るときには、必ずこの港を経由する。

豊島に住んでいるわたしにとっても、高松港は日々の生活の中で大活躍しています。
先日久しぶりに仕事や通院以外で高松を散策した日がありました。

普段は足早に通り過ぎてしまう高松港にちょっと長居して、港併設の休憩所でコーヒーを飲んでゆっくり海や空を眺めてみたり。

期間限定だそうですが、休憩場所のそばにはコーヒースタンドがあるんですよ。

その名も「G7カフェ シルバー」。

香川で大臣会合が開かれるのをきっかけに開店したお店だそう。

未来感あふれる外観とは裏腹に、販売しているものは焼きそばやおむすび、たこ焼きなど、なじみのある軽食。

ちょっと小腹が空いた時やランチに最適ですね。

(月曜定休で、10月末までの営業だそうなので気なる方はお早めに。)
わたしはよくここで豊島への帰りの船を待つことが多いです。

用事が早く終わったから早く帰りたくても、便数は少ないし、船は決まった時間にしか出ない。

最初はちょっとだけ不便に感じた船移動も、慣れてくるとうまく時間を使えるようになるし、待ち時間にぼーっと海を見ることも好きになりました。

たくさんの船がここから出かけてゆくし、ここへ戻ってくる。

高松港は、ある人にとっては行く先であり、ある人にとっては帰る場所です。

そのどちらにも安心と諦めがあって、期待と不安を胸に人はこの港を通り過ぎてゆく。

きっとここもたくさんの可能性を秘めた人や物が往来するプラットホームのようなものなのでしょう。

そう考えると、妙に人間くさい場所の気がしてさらに親しみが湧いてくるから不思議です。
わたしが帰るのはまだ明るいうちなので、ベストショットは撮れていませんが、しましまさんの記事に高松港から見える美しい夕焼け空が紹介されていました。

たかが港、されど港。

移り変わる空の色や海から届く潮風をバックに、日々様々な表情を見せてくれる高松港です。