2004年10月23に起きた中越地震。山古志での被害は大きく、その後全村非難を余儀なくされたあの日から19年。
当時の山古志の住民数の2200個のキャンドルライトと一緒に、19年目の震災復興の追悼式を行いました。
現在の山古志の住民は770人を下回る、過疎化が深刻な限界集落。しかも、住民の半数以上が65歳以上の超高齢化。
もちろん、子供たちの数も少なく、小中学生合わせて22人。
正直、起伏の上げしい山間の地は、都会のような便利さは全くなく、自然も厳しいけれど、山古志の住民はそれらを克服する力を持っていて、不便さを愉しむ生活の知恵と工夫が日常にちりばめられている。
追悼式の最後は、参列者全員で2200個の風船を夜空に放つ儀式。
小中学生の合図で、いっせいに風船が遠い夜空に飛び立つ様子は、山古志の住民の願いを遠くまで運んでくれる気合があり、感極まるものがある。
これからも、山古志の人口減少に歯止めはきかないけれど、いつまでも古きよきものを守り続け、それを後世に伝えていく山古志であって欲しいと切に願う。