「シチメンソウ」という植物をご存じですか?なんとなく名前は知っている、という方も多いのでは。ヒユ科の塩生植物(高塩濃度に耐えられる植物)で、今や絶滅危惧種。以前は北九州エリアでも見られたようですが、広く見渡せるシチメンソウの群生地は、今では佐賀市東与賀にある東よか干潟のみになりました。
近くで見ると意外と肉厚…?時期は10月末~11月上旬で、秋の風物詩としても親しまれています。“海の紅葉”なんていう名前もあるんだとか。
干潟よか公園の敷地内に続く海岸です。駐車場は広く、待ちはなし。シチメンソウの時期に合わせ、出店が出ていました。この通りをまっすぐ行くと海岸で、左手に大型遊具のある公園、右手に「東よか干潟ビジターセンターひがさす」があります。
「シチメンソウの里」という休憩所も。アイスを手に休んでいる人の姿も見られました。休憩スポットがいくつかあると助かります。
海岸の土手にあがり、双眼鏡を覗くと…予想以上に大きく、逞しい渡り鳥たちが食事中でした。なかなかの迫力!肉眼ではしっかり見えないので軽い気持ちでのぞいたものの、驚きました。
海、干潟、シチメンソウ…曖昧になった境目もおもしろい。土手に端に階段があったので下まで降りてみました。
あっ!シオマネキでしょうか?目を凝らすと生き物がたくさん!でも人の気配を感じると、さっと穴に隠れてしまいます。
ムツゴロウに似ていますが、これはトビハゼ。同じようにジャンプが得意だそうですが、お腹で滑るように移動していました。
2018年には立ち枯れの危機に直面し、ほとんどが枯れたそうです。それでも諦めず、関係者や地元の人々で守ってきたおかげで、またここまでの景色に到達しました。そのサポートあっての景色だと思うと、またしみじみ…。しばらく散歩してシチメンソウや干潟の生き物たちの姿を目に焼き付けることができました。改めて、今年も秋、到来!植物の秋、なんてのもいいですね。
【干潟よか公園 シチメンソウ自生地】
場所:佐賀市東与賀町大字下古賀2885‐2
入園料:無料
駐車場:有(200台)
時期:10月下旬~11月上旬