鳥取県の最西端にある犬のしっぽのような弓浜半島は、その名の通り緩やかなカーブを描く弓なりの形をしています。
ここ鳥取県境港市と米子市のある弓浜半島一帯では、江戸時代から伯州綿(浜綿)と呼ばれる和綿が栽培されていました。
伯州綿は、他の綿に比べて繊維が太く長く弾力があるのが特徴で、当時は全国的にもその品質の高さが有名でした。
しかし、現代に入り安い繊維に押されて生産量が段々減り、一時は全く栽培されなくなっていました。

そんな伯州綿を2008年から復興させようという動きが出て、以来いろんな人の努力と協力で現在、少しずつ製品も増えています。
耕作放棄地を中心に少しずつ栽培面積を増しながら、徐々に活動が広がっています。
11月上旬になるともうかなりの綿摘みが終了していました。
綿は、初めは丸い形をしており、やがてこのような長い綿へと成長し、その中にはうっすらと種が入っているのが見えます。
綿をほぐし種を取り、糸をつむいで糸を織り、さまざまな製品へと加工されていきます。
オーガニックで弾力があり丈夫な生地になるので、伯州綿で作った赤ちゃんのおくるみや、肌が弱い人のタオル、シャツなどに適しています。

日常使い品としては高いのですが、大事な人へのプレゼントや自分へのご褒美に1つは持ちたくなる逸品です。
伯州綿栽培地
住所:鳥取県境港市中野町1870
伯州綿製品のタオルやハンカチ、手ぬぐい等が、水木しげるロード内にある「じげの物産館」でも購入できるようになりました。

水木しげるロード内伯州綿製品取り扱い店
じげの物産館
住所:鳥取県境港市松ケ枝町33
電話:0859-30-4482
営業時間:9:00~17:00
定休日:不定休
イートインスペース8席有り
じげとは「地元」と言う意味。じげの物産館は、水木しげるロードの真ん中あたりにあります。