2024年が始まりました。

新しい年が明けたと思う間もなく能登半島で地震が起き、自分のことだけを考えてばかりでは現状は立ちゆかないのだと、自分を戒める元旦となりました。

現地に向かうことはできなくとも、それぞれがそれぞれの場所でできることをやってゆく。

小さくとも、それが復興に寄り添う力になると信じて、日々を過ごしています。

たくさんの義援金サイトがありますが、わたしは、災害が起きたときにはその地の自治体に応援を送ることにしています。

ご参考までに添付します。
また、その他の地域の人たちが変わらぬ日常を送ることも、被災地の人たちへのエールや励ましになると聞いたことがあるので、わたしはわたしの日常を正しくまっとうに過ごしていたいと思っています。

お正月は「非日常」ですが、初詣はお正月の「日常」のひとつ。

昨年は豊島の氏神様にお参りしただけでしたが、今年は小豆島まで足を延ばしました。

まずお参りしたのが、土庄港から徒歩で7分ほどのところにある「土庄八幡神社」。
本殿は小高い丘の上にあり、立派な鳥居が参拝者を迎えてくれます。
青空に映える拝殿には祈りを捧げる人の行列ができていました。

八幡と名の付く神社は日本で一番多い神社と言われています。

わたしの実家の氏神様も、嫁いだ豊島の家の氏神様も八幡神社なので、とても親しみがあって、懐かしい友人に会いに来たように手を合わせました。

八幡神社は皇室からの信仰も厚く、また清和源氏が氏神としたことから、武運の神さまとして崇敬されているのだそうです。

自分に打ち勝つという意味の決意を述べて、心を込めてお詣りをしました。
さて、次に目指すは「富丘八幡神社」。

最初に参拝した土庄八幡神社からは少々離れていますが、歩いていけない距離ではありません。

ウォーキングがてら歩くと25分ほどで到着。

参道には大きな鳥居が。
鳥居を見上げて感嘆したのも束の間、そのあとにわたしを待ちうけていたのは長い階段でした。

300段ほどの階段を15分くらいかけてゆっくり上ると、見えてきたのは立派な本殿。
こちらも人が列をなしていましたが、無事参拝を終えました。

お山の上の小さな敷地の中ですが摂社や末社も多く鎮座し、建築自体もとても歴史あるものだとわかります。

最初に訪れた土庄八幡もそうですが、きっと古くから、小豆島近辺の島では八幡信仰が盛んだったのだと思います。

海に囲まれたこの地では、戦に対する勝利だけではなく、生き延びるための強い体と強い心が必要だったのかもしれません。

おみくじを引いてみると中吉が出たので、「色々と伸びしろがあって将来有望」と勝手に解釈して、結んで帰りました。
参拝したことのご褒美のように、帰りの階段からの眺めはうつくしかった。

自分が今、瀬戸内に暮らしていられることの感謝と、日本の安全と平安を改めて願った一日となりました。
どちらの神社も土庄港から歩いて行ける神社ですが、富丘八幡神社へは、港からバスも出ています。

素敵な御朱印も配布していますので、お正月でなくとも、小豆島を訪れた際にはぜひご参拝を。

小豆島の八幡様は、旅の安全と日常の平穏を守ってくれる力の強い神社さんですよ。