京都・東山にある「安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)」は、数ある京都の寺社の中でも「縁切り神社」として有名な神社です。
境内には「縁切り縁結び碑」といわれる碑があり、そのご利益を求めていつも行列ができるほど盛況です。その盛況ぶりは「世の中にはそんなに縁を切りたいと願う人が多いのか」とぞっとするほど。
安井金比羅宮はもともと、藤原鎌足が創建した「藤寺」というお寺でした。
本殿には崇徳上皇、源頼政、大物主神(おおものぬしのかみ)です。
崇徳上皇は保元の乱で敗れ、讃岐(現在の香川県)に配流された人物。流刑された際に讃岐の金刀比羅宮で一切の欲を断ち切ったことから、 縁切り・断ち物の祈願所として信仰されるようになりました。
断ち切ってくれるのは男女の縁だけでなく、病気や酒、煙草、賭事といった自分が断ち切りたいと思っているすべての悪縁も切ってくれるそうです。
その一方で、安井金比羅宮は悪縁を切るだけでなく、良縁を結ぶ神社としても親しまれています。
縁切りのスポットでもあり、縁結びのスポットでもある安井金比羅宮。なんだか都合がいいような気がしなくもないですが、参拝客が絶えない人気パワースポットになるのもわかります。
縁を結びたい方も、縁を切りたい方も、ぜひ。