出雲市にある「羽根屋」は皇室の方に好まれたので「献上そば 羽根屋」と呼ばれています。伝統を重んじる老舗そば屋の本格的な手打ちそばと謳っていますが、一般のそばとどこが違うのか味わってきました。

まず「献上そば」の由来をチェックしてみました。
羽根屋は江戸末期創業の老舗の出雲そば屋さんです。
皇室の方が山陰に来られた際、羽根屋の出雲そばを6回食された記録が残っていますが、最初に大正天皇が初めて羽根屋の出雲そばを召し上がった際に大変気に入られ、以来「献上そば」と名乗ることを許されたのがこの名の由来です。
羽根屋はJR出雲駅からも近く、サンロードなかまち商店街を少し東に行った街の中心地場所にあります。
駐車場は通りの反対側に15台分ありますが、平日でもいっぱいで少し待ちました。

玄関を入ると正面と右に待合席があり、L字型に曲がった奥一列が座席です。
タッチパネルで順番待ち。老舗そば屋さんだけどここは現代的です。
待合コーナーの先を左折してさらに一番奥の座席に案内されました。
画面、右に配膳台、その奥は調理室になっていました。
初来店なので、当然ながら定番の割子そばを選びました。
他店と比べると、値段は少しだけ高いようです。
割子そば3段です。
羽根屋の出雲そばの特徴は、まずその弾力、コシの強さです。
今まで食べた出雲そばの中で、そして全てのそばの中でもダントツにコシが強い麺でした。
麺の色も濃くて香りが高く、これぞ出雲そば!と言う感じの存在感あふれるそばで、そば好きにはたまらない味です。

そして、そばつゆは他店と比べると濃いです。そばの味がしっかりしているのでそれに負けない味が濃い目のそばつゆになっていると思いました。

塩分控えめ-とか、そばが苦手な人にも食べやすい-といったキャッチフレーズとは違う、昔ながらの伝統的な出雲そばここにあり!といった感じです。

ただ、1つ残念だったのは薬味が少なかったこと。おそらく物価高騰の折、この量になったと思われますが、できればもう少し欲しかったなぁ。
座った座席のすぐ後ろに格子戸があり、開けると奥がトイレになっています。
なんて趣のあるトイレでしょう~
1階だけでなく2階にも座席があり、畳の座席もありました。
粋な店員さんがTシャツを撮らせてくれました。
献上そば「羽根屋」は、伝統を重んじた手法で作られた本格的な手打ちそばです。コシが強く、そば好きの人、本格的な出雲そばを食べたい人にはすごくおすすめです。

献上そば羽根屋(伝統的手打ち出雲そば)
羽根屋本店
住所:島根県出雲市今市町本町549
電話:0853-21-0058
営業時間:11:00~15:00 17:00~19:00
定休日:なし ※年末年始を除く
駐車場:15台、混雑時は有料駐車場「今市本町コインパーキング」利用可能
※大津店、出雲文化伝承館店は休店日が多いので要チェックです