「そば処 井田農園」は国立公園大山の麓にあるそば屋さんです。
自家栽培、自家製粉、自家製麺まで行っています。特に特徴的なのは、氷温熟成保存により、収穫時の玄蕎麦(殻付きの蕎麦の実)を新鮮な味や風味を保ちながら長期保存できる点です。

2019年発行の「ミシュランガイド京都・大阪+鳥取 2019」に掲載されたお店です。正確にはミシュランプレートで紹介されています。

何やら京都、大阪のおまけのようですが小さな県なのでこんなものかな。^^
中国地方では広島編に次ぐ掲載なので、むしろ県民も驚いたくらいです。
近くに出かけたついでに寄ってみたら、11時開店、到着が12時半だというのにすでに「本日完売」と書かれた紙が玄関に貼られておりその日は食べられませんでした。
後で電話で聞くとその日は予約客が多かったということでした。

そば処 井田農園はそんなに予約が入るそば屋さんなのかと思ったら、限定50食で毎日2時には売り切れると言われました。
改めて後日、電話予約を入れてから来店しました。
周辺はあまり住宅がない畑が多い地域で、道路の向かいには大山、その麓を伯備線を特急八雲号が走っているのが見えました。
こんな場所にそば屋さんがあるとは最近まで知りませんでした。
井田農園は、日本の在来種の蕎麦を自家栽培し自家製粉、自家製麺しています。
信濃蕎麦という品種が紹介されていました。
この女性は、前日も訪れたそうで店員さんが「連日ありがとうございます」と言われると「今日は朝ごはん抜きで来ました」と答えられ、3種の蕎麦と別途天ぷらも注文されていました。すごい!でも美味しそう^^
「そば定食」にはピーナッツ入りのおこわ、金山寺味噌、梨がついていました。細麺で色が濃いそばです。
とても美味しいのですが、井田農園のそばは冷たいそばでいただく方が、そばの味や風味がより味わえかなると思います。
こちらは「もりそば十割」。そば湯、梨付きで薬味に塩がある点が、他店とは違って特徴的です。

井田農園のそばは、まず麺の色が全く違います。十割なので当然ながら色が濃いのですが、さらにグリーンがかっていました。氷温熟成で収穫直後のままを保っているせいでしょうか。

細麺でかなりコシが強く、味、風味がしっかりしています。そばの味がしっかりしているので、薬味は塩だけでそばつゆもつけずに食べるのが一番おいしかったです。
江戸時代が描かれた本には、そばを酒の肴にして日本酒をチビチビやる-と言う場面がでてきますが、まさにそういう食し方がピッタリなそばでした。
奥の畳の座席からは雪を冠した大山が見えました。
そば処 井田農園に行かれる時は、電話予約するのがおすすめです。
常連っぽいお客さんは「三種蕎麦」(大根おろし、舞茸の天ぷら、長芋ねばりっこ付き)を頼まれる人が多かったので、次回はこれを食べてみたいと思います。
「そば処 井田農園(いだのうえん)」
住所:鳥取県西伯郡伯耆町吉長223-15
電話:080-6244-0411
営業時間:11:00~15:00(ラストオーダー14:00)
※売り切れ次第閉店
予約:可
定休日:水曜(祝日の場合は翌日)、第1・3木曜
※冬季は雪のため長期休業期間があります。
2024年は1月21日(日)から2月11日(日)まで