名峰大山の麓にある米子市には、美味しい地下水が湧きだす場所が多く、水道水でさえ美味しい町として有名ですが、加えて温泉も多いのが特徴です。

その両方が一度に味わえる場所が、米子市淀江町にある「白鳳の里」です。
白鳳の里では、近年温泉水によるとらふぐ養殖に取り組んでおり、同じ温泉施設内にあるレストランゆめ亭では「大山名水とらふぐ料理」が始まりました。

とらふぐも気になりますが、もっと気になるのがミシュランガイド掲載店「そば処 上代(かみだい)」のそばでした。
まだ本店でも食べていないそばを白鳳の里で一足早く味わうことにしました。
温泉施設に入って左に行くと、レストランゆめ亭があります。
運動&温泉帰りに腹ごしらえする地元民も多く、普段着姿の人が我が家のようにリラックスして過ごされていたりします。

このレストランゆめ亭は、コロナ禍前は、名水で作られたお豆腐食べ放題があり、メニューに関わらず誰でも食べられるのが人気で、平日の昼間でもシニア層を中心ににぎわっていました。
が、現在はお豆腐作り自体されておらず寂しい感じでしたが、そこにいきなりドドーンととらふぐとミシュランガイド掲載「そば処 上代」のそばがメニューが追加されたのでした。

そうです。「そば処 上代」は「ミシュランガイド京都・大阪+鳥取2019」に掲載された名店なのです。本店の人気メニューはすぐに売り切れるので食べたい人は覚悟していく必要があります。
午前中で「ゆめふく御膳」(ふぐ刺し(皮付き)、唐揚げ、小鉢、ご飯、香物、吸い物)完売していました。
足元ホカホカ、靴下でくつろぎながら美味しい料理に舌鼓~^^
でも今日のお目当ては上代そば。
メニューは、かけそば(温)、ざるそば(冷)でそれぞれ天ぷら付きバージョンの計4種類のみ。潔いメニューです!

ちなみに、「いただき」は鳥取県西部弓ヶ浜半島に伝わる伝統的な料理で大きな油揚げの中に米と人参、ゴボウなどの具材を入れて煮込んだ味ご飯です。
100年フード(文化庁が定めた100年続く食文化)になっているこの辺りのおふくろの味ですが、最近は自宅で作る人はかなり減りました。
初回なので冷たいかけそばを注文しました。そばの味を味わうなら冷たいそばかなと思います。

さて、ここでお気づきでしょうか?
いつも食べる「割子そば」ではなく「ざるそば」です。
「割子そば」とは「割子」という器に盛りつける出雲そばの食べ方なので、上代そばは出雲そばではないということですね。
よーく冷えていてしっかりとしたコシ、のど越し抜群で香りもふんわり^^
濃い目の出汁につけると美味しすぎてするするとあっという間に食べてしまいました。女性でも2、3杯は食べられますね。
そして、このそばはわさびがとても良く合うそばです。それだけそばの味が濃いです。

いける口ならキューっと日本酒が飲みたくなるのではないでしょうか。^^
「辛口が合うね~」なんて言ってみたい。
こちらレストランゆめ亭では、そば処上代そば本店の味を正確に再現するためには、4種類のメニューが上限と決められているそうです。

「ミシュランガイド京都・大阪+鳥取2019」に掲載されたそば処上代そば
特選の玄そば2種類を使用し自家製粉して仕上げるこだわりは、こちらでも妥協することなく守られているようです。
※玄そばとは、収穫したままの殻付きの実。玄は黒色を指す

白鳳の里前道路は皆生トライアスロンのバイクのコースにもなっています。
トライアスロンの練習途中に、温泉や名水を汲みに来たついでに、気軽に上代そばを味わってみるのもおすすめです。

住所:鳥取県米子市淀江町福岡1547
電話
・淀江ゆめ温泉:0859-56-6801
・予約専用:0859-56-6798(白鳳の里)
営業時間:11:30~14:30(LO14:00)17:00~20:30(LO20:00)
定休日:毎月第4水曜日(祝日の場合は翌日)
とらふぐ料理やそば以外にもいろいろあります。