渡月橋の南側から大悲閣千光寺へ向かって大堰川をさかのぼっていくと、左手に小さな滝が現れます。
この滝は「戸無瀬の滝(となせのたき)」「音無瀬の滝(おとなしせのたき)」と呼ばれ、平安時代から多くの和歌に詠まれた名所です。
そう聞くと「この小さな滝が?」と思うかもしれませんが、江戸初期に角倉了以が大堰川を開削した際に多くが削られてしまいました。
それ以降も名所として知られていたようですが、明治以降の治山工事によってさらに小さくなってしまったそうです。
往時の戸無瀬の滝は急流の大きな滝で、その落差はかなりものだったといわれます。
こうして滝の前に立って見上げると、その豪快さの片鱗が感じられる…かな?
あえて対岸から撮ってみました。
中央でチョロチョロと流れているのが戸無瀬の滝です。