食器や窓など、私たちの暮らしに欠かせない「ガラス」ですが、その原料をご存知でしょうか?
ガラスの主な原料は「珪砂(けいしゃ)」と呼ばれる砂で、公園の砂場や浜辺にある砂と同じ成分です。その「珪砂」と「ソーダ灰(ばい)」「石灰」。基本的にはこの3つの鉱物を高温で溶かして形を作っています。
日本のガラスと言えば「江戸切子」や「薩摩切子」等が有名ですが、江戸時代後期には仙台の城下町でも琥珀色をした簪や笄の仙台ガラスがつくられていました。いつしかその製法は途絶えてしまいましたが、太白区秋保に工房を構える「ガラス工房海馬(かいば)」さんの手によって再現されました。
「広瀬川」の砂からつくられた新しい仙台ガラスは、杜の都仙台を象徴するケヤキ並木を思わせる涼やかな杜色のガラスです。
フィギュアスケート男子シングルの羽生結弦さんの「仙台観光アンバサダー記念トロフィー(楯)」も海馬ガラス工房の仙台ガラスで制作されたものです。
フィギュアスケート男子シングルの羽生結弦さんの「仙台観光アンバサダー記念トロフィー(楯)」も海馬ガラス工房の仙台ガラスで制作されたものです。
海馬ガラス工房では「大地を融かして」をテーマに自然の砂を原料にしたGeological Glassを展開しています。秋保の自然豊かな環境下で「サハラガラス」など世界各地の砂を使って多種多様な作品を生み出しています。
この3羽の小鳥たちはそれぞれ生まれが違います。左から「月山ガラス」「 サハラガラス」「白瑠璃ガラス」。
りんごと真ん中の小鳥は「仙台ガラス」です。他と比べると深い色合いなのが分かります。(仙臺緑彩館にて許可を得て撮影。)他にタンブラーや花器などもありますが、やはり一番人気はこの「ことり」なんです。丁度手のひらに乗る大きさで、程よい重みがペーパーウエイト等にぴったり。
【おまけ情報】今月末から京都の大丸で「海馬ガラス工房」の作品展があるようです。
村山耕二ガラス作品展
2024年5月29日(水)〜6月4日(火) ※最終日は午後5時閉場
大丸京都店6階 アートサロンESPACE KYOTO
電話 075-211-8111
〒600−8511 京都市下京区四条高倉西入
2024年5月29日(水)〜6月4日(火) ※最終日は午後5時閉場
大丸京都店6階 アートサロンESPACE KYOTO
電話 075-211-8111
〒600−8511 京都市下京区四条高倉西入
「仙台ガラス」の実物を見るめったにない機会です。お近くの方は是非足を運んで「杜の都仙台」を感じてみてください。