先日に書いた道祖神社の隣、社殿が直接道路に面している「不動堂明王院(ふどんどうみょうおういん)」です。

ふりがなは間違っていません「ふどんどう」と読みます。
世間的には新選組の「まぼろしの屯所(とんしょ)」で有名なところです。

その当時、このあたり一帯の広範囲が屯所と呼ばれていたといいます。
しかし明確なことは分かっておらず、言い伝えでしかないので「まぼろし」と呼ばれているようです。
提灯に堂々と「まぼろしの屯所」と書いてあります。

ここは空海が東寺を建立した際に、鬼門方向(北東)ということで不動尊を祀りました。
その不動尊は、空海がここで見つけた妙霊なる石に自らが彫り上げたと言われています。

ところがこの石が、とんでもない霊力を持っていたのです。
自分で彫ったにも関わらず、これは人目に触れさせてはならないと、空海が自ら石棺に納めて更に井戸深くに埋めました。

その後、宇多天皇がその噂を聞き付け、見つけた井戸から不動尊を取り出すように人に命じます。
ところが不動尊どころか石碑を見ただけで全ての者が眼を病め、とても作業など出来なかったそうです。

これはマズイと察した天皇は、改めて井戸を封印、「霊石不動明王」と名付けて祀ることにしました。

その後、更に二体の不動尊を祀り、井戸にある不動尊と合わせて三体不動尊として親しまれています。

もうちょっと詳しく書いた看板。
毎月、お祭りが行われているようですね。

道祖神社はお詣りしても、こちらは素通りの方も多いです。
もしかしたら霊力を感じられるかもしれないで、立ち寄られてはどうでしょうか?


よければこちらもご覧ください。


不動堂明王院(公式サイトはありません)
住所:京都府京都市下京区南不動堂町7
参拝時間:24時間
拝観料:無料
その他:社務所は第4日曜日の祭事のみ営業