勝念寺(しょうねんじ)は、京都市伏見区にあるお寺で、地元では「かましきさん」と呼ばれて親しまれています。
この「かましきさん」で毎年9月中旬ごろから行われるのが、境内一杯に咲く萩の花が楽しめる「萩振る舞い」という行事です。
織田信長から賜った身代わり地蔵尊
勝念寺は、織田信長が帰依した聖誉貞安(しょうよていあん)上人が開創したことから、信長から贈られた仏像があります。
それが釜敷(かましき)地蔵尊です。
お寺の通称「かましきさん」は、このお地蔵様にちなんでいます。
「かましきさん」は、地獄で釜ゆでの責めに苦しむ人たちの代わりに、自らが釜ゆでされて苦を受ける身代わり地蔵尊で、江戸時代から広く信仰されていました。
お堂の前には可愛い身代わりカエルも座っています。
萩が見ごろになってくると境内はとても華やかな雰囲気に包まれます。
あまり広くない境内は、ピンクや白の萩の花で埋め尽くされて、参道も埋もれる勢いです。
萩の花に隠れるように小さなお地蔵さまや、七福神も。
とってもきれいな萩の花ですが、勝念寺では「萩振る舞い」が終わると、境内を立ち入り禁止にして萩の剪定が行われます。
これは参道を通る方の邪魔にならないための配慮ということです。
なので、タイミングを逃すと萩が見られないので注意してくださいね。
勝念寺基本情報
  • 住所 京都市伏見区石屋町521
  • 境内自由 
  • 拝観時間 8:00~16:00
  • アクセス 京阪「丹波橋」徒歩約4分/近鉄「丹波橋」徒歩約5分