1988年、駅舎としては日本で初めて重要文化財に指定された門司港駅。
2019年には復元工事によって、開業された大正期の姿を取り戻しました。
ルネサンス様式の駅舎(木造2階建)は、「門司港レトロ」を象徴するかのようです。

「門司港」の「門」のようにも見えてきませんか?
大正ロマンの香り漂うチケット売り場。現在は券売機があるので閉鎖されていますが、確かに残り香を感じます。
券売機周辺も、大正ロマンの雰囲気を損ねない造りです。
構内のスターバックスは、「旧三等待合室」。

かつての鉄道は等級別に車両が分かれており、ここは三等車両の乗客の待合室になっていたそうです。
改札を出たところには、レトロな仕様のファミリーマートも。
ファミリーマートの対面にある扉から、駅舎の2階に上がることができます。
吹き抜けの階段を登っていくと・・・
「旧貴賓室」と、貴賓に仕える人のための「旧次室」があります。
貴賓室は「駅舎なの?」と驚くほど、華やかな空間。
大正時代には皇太子殿下、皇后陛下も利用したことがあるそうです。
蝶番のデザインまでもが美しく、細部にまでこだわりを感じます。

大正・昭和・平成・令和・・・と時代を超えて愛される門司港駅は、これからも駅を行き交う人々の悲喜交々を見守っていくのでしょう^^