水琴窟は、地中に甕(かめ)を埋めて作った空洞に水滴の音を共鳴させ、音を楽しむものです。日本庭園の手水鉢やつくばいの前に作られ、京都ではさまざまな水琴窟と出会うことができます。
今回は、京都でも有名な水琴窟を2箇所ご紹介します。
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まずは、大原の「額縁庭園」で有名な宝泉院の水琴窟。
二連式の水琴窟は珍しいのだそう。
竹筒に耳を当てると、それぞれ異なる音が楽しめます。
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「理智不二(りちふに)」とは、「理」と「知」が一つになった究極の状態を表す言葉。
真言密教の教えに出てくるそうです。
二種類の水琴窟で異なる音を聴き、調和を感じる…
私は一つひとつの音を聴くのに精一杯だったので、まだまだのようです。
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もうひとつは、圓光寺の「十牛之庭」にある水琴窟です。
盃型の手水鉢が珍しく、圓光寺型と呼ばれているそう。
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