滋賀県には湖国三大祭というものがあるのはご存じですか?

長浜で行われる長浜曳山祭、比叡山の麓にある有名な日吉大社で行われる日吉山王祭、そして滋賀県庁近くの天孫神社で行われる大津祭を言います。

天孫神社は6月の茅の輪くぐりに行った際にブログに書いたのですが、一番のお祭りは大津駅前の広範囲で展示される見事な曳山が見られる大津祭りです。

その曳山が10月13日に巡行しました。
全部で13基、どれも煌びやかです。

ちなみにこちらのお祭り、国指定重要無形民俗文化財に指定されています。
前日の12日には宵山が行われており、ライトアップされた曳山は見事なのですが、今回は行けませんでした。
その代わり、いつも行けなかった巡行に初めて立ち会うことが出来ました。

京都の祇園祭でも山鉾巡行は有名ですが、形や大きさが全て違います。
こちらの曳山は大きさはほぼ一緒で若干小ぶり、しかし全ての曳山にからくりがあるのです。

このからくり、どうも機械ではなく人が動かしているっぽい・・・

まずは曳山の場所をご紹介。
こちらは宵山の際に見られる場所になります。
展示場所はバラバラですが、巡行の日は天孫神社付近に大集合します。
そして先の写真のように並ぶのです。

こちらの巡行の特徴は1日がかりで駅前を巡ること。
そんなに時間がかかる理由は、地図で見る黄色い丸の所でからくりが動くからです。その度に止まります。

朝の9時25分に出発し、昼休みを挟み、午後も夕方17時30分ごろまで。

大通りがメインですが、途中に曳山がギリギリ通れるくらいの狭い道もあり、そんな場合は大通りで先にぐるっと方向転換して、慎重に路地へ入っていきます。

これが勢いよくて格好いいのです。

では、写真と動画でご紹介します。
人に押されながらだったので、特に動画はブレブレですみません。

まずは毎年先頭を行く「西行桜狸山(さいぎょうざくら たぬきやま)」。
天孫神社のブログでも確か書きましたが、塩商人が狸のお面を付けて踊ったという昔話から由来する曳山です。

2台目からはクジで決まりますが、今年は「源氏山(げんじやま)」。
ここからはピックアップして書きます。
石山寺に所縁のある紫式部の源氏物語をイメージした曳山です。

そして次は・・・
滝を登る鯉をイメージした「龍門滝山(りゅうもんたきやま)」です。

こちらの赤い見送り幕トロイアの陥落図」はゴブラン織りだそうで、重要文化財に指定されています。

次は頑張って動画を撮りました。

月宮殿山(げっきゅうでんざん)」もゴブラン織りで「トロイ落城」が描かれており重要文化財です。

が、どうしてもピントが不安定で・・・
からくり人形の下に、挟まっているように見える子供が気になって仕方がない。
からくりを撮りたかったのですが無理でした。すみません。

そしてもう1つ動画。

西王母山(せいおうぼざん)」です。
桃太郎に由来する曳山です。

観客に押されて道路に出てしまい、警備員さんに注意される私・・・
でも楽しかったです!(反省してないな~)

この後に用事があり、巡行が始まってすぐに駅へ戻りました。
私は元地元民、裏道を抜ける・・・
いきなり静かな街並みです。

あれ、結構みんな帰ってきてるなぁ。


【おまけ】
時間調整で、大津駅前スーパーのフードコート。
意外と人が少なくて穴場なのです。
いまどき100円(税込)で飲めるコーヒー、嬉しい!


良ければこちらもご覧ください。



大津祭(大津祭曳山連合)住所は曳山展示館です
住所:滋賀県大津市中央1丁目2−27