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勤皇の志士や新選組も通った現存する唯一の揚屋建築「角屋」
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観光・レジャー
京都府・島原
「角屋(すみや)」は京都の旧花街・島原で営業していた揚屋。現存する唯一の揚屋建築の遺構として国の重要文化財に指定されています。
揚屋(あげや)というのは現在の料亭のようなものです。
角屋は島原の開設当初から存在する揚屋で、1985年まで宴会に使われていました。
1998年に「角屋もてなしの文化美術館」が開館し、1階部分が一般公開されています。
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幕末には勤王の志士や新選組の隊士たちも通いました。入り口付近には新選組の筆頭局長・芹沢鴨が暴れた際にできた刀傷が残っています。芹沢が暗殺された夜、最後に宴会をしたのも角屋だったそうです。
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現在行われている「第48回 京の夏の旅」は、2023年が新選組結成160年となるのを記念して「新選組結成160年&世界遺産」をテーマとしています。角屋も新選組ゆかりの場所として「松の間」「網代の間」などの1階部分が特別公開されています。
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「第48回 京の夏の旅」の文化財特別公開は9月30日(土)まで(一部をのぞく)。「京の夏の旅」としての角屋の公開は9月14日(木)まで行われ、それ以降は「角屋もてなしの文化美術館」としての通常公開となります。