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愛を貫いた戦国武将の眠る『柴田神社』
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観光・レジャー
福井県・中央
2023年の大河ドラマ『どうする家康』でも描かれた、柴田勝家と妻・お市の方の最期の地である北の庄城。
城こそ落城してしまいましたが、石垣などは現存してあり、現在は『柴田神社』として柴田勝家・お市夫婦が祀られています。
福井県福井市の中央、JR福井駅から徒歩数分という街中ですが、一気に戦国時代にタイムスリップできるスポットです。
今回は柴田神社の魅力を紹介していきます!
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柴田神社は、福井駅前からおよそ徒歩2分。
レトロで洗練された北ノ庄通りに面した大鳥居をくぐると、柴田神社に繋がる鳥居が見えてきます。
鳥居には「美モテ祈願」というのぼりが立てられています。
お市の方が絶世の美女であり、数々の戦国武将の憧れの的だったことにちなんでいるそうです。
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柴田神社の中には、柴田勝家・お市の方、そして茶々・初・江の三姉妹の銅像が設置されています。
お市の方は、最初の夫・浅井長政の死後、柴田勝家と再婚し、実の娘である茶々たち三姉妹と共に北の庄城で暮らしました。
通説によると夫婦仲はとても円満で、また柴田勝家は義理の娘たちのことも可愛がっていたと言われています。
そのため、夫婦・親子・兄弟姉妹などの「絆」がテーマとなった「絆の宮」として参拝されています。
縁結びや親子守などのお守りも人気です。
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柴田神社の一番の見どころと言えるのが、実際の北の庄城の石垣です。
もともとは福井城築城の際に取り除かれてしまっていましたが、平成5年より始まった発掘調査の末、発見・保存されました。
まるで戦国時代にタイムスリップできるかのようなスポットです。
歴史資料館も隣接しており、戦国時代から江戸時代にかけての福井県の歴史も学ぶことができます。
歴史ファンにはたまらないでしょう。
本来ならば落城し、無くなってしまっていたかもしれない『北の庄城』ですが、江戸時代に当時の福井藩の人々が有志で柴田勝家たちの遺徳を偲び、御霊を慰めるために神社として再生しました。
その後、現代の技術で、消失したとされていた石垣などを発掘し、現在の形に整備されていきました。
柴田勝家とお市の方は、戦国時代の中で「敗れていった」人たちではありますが、多くの人々に慕われ、偲ばれていたことがわかります。
愛し合った夫婦と、彼らに愛され命を繋いだ娘たちの絆を、歴史ロマンと共に感じることができる場所です。
柴田神社(北の庄城跡)鎮座地 福井県福井市中央1-21-17
電話番号 0776-23-0849
電話番号 0776-23-0849