THIRD STONE（サードストーン）- 高松市
レストラン
香川県高松市東山崎町３８７−５
[地図]
六弦と共に育った記憶 THIRD STONE
グルメ・お店
香川県・高松市 東山崎町
中学校へ通う道の途中、いつも窓際にギターやドラムセットの置かれた、黄色い看板の店がありました。楽器の表面に反射した光沢が、僕を誘うようにキラキラしていたのを覚えています。その店の風貌がずっと気になりつつも素通りし、中学二年生の時にアコースティックギターを始め、ついに意を決し、その店に乗り込みました。
店内は茶色を基調とした、落ち着いた雰囲気です。カウンターと、3つのテーブルがあり、壁にはフラメンコを踊る女性が描かれた絵画と、アート・ブレイキーやジャンゴ・ラインハルトなどのCDが立てかけられています。キッチンの奥の方から、ぬるっと出てきたマスターに、「ここで演奏はできますか？」と聞くと、「最終日曜日に、毎月昼ライブをしているからよかったら来てくれ」と言われ、以来今に至るまで、このTHIRD STONEと付き合うこととなりました。
弾き語りを始めたはいいものも、最初のうちは全くと言っていいほどモノにならず、Mr.Childrenの「掌」を歌っている時に、ピックが手から滑り落ちて演奏がグダグダになったのを今でも覚えています。それでも続けているうちに、ほんの少しずつ上手くなり、高校生になる頃にはお客さんからも「上手くなったね」と言われるまでになりました。今となっては、学生へのリップサービスだと感じますが、それでも、こういう記憶の嬉しさはいつまでも残るものです。
やがて社会人になり、古本屋を始めると、今度は古本市の開催場として、この店を使わせてもらうことになりました。マスターはかなりの読書家で、音楽はもちろん、世界史やジプシーの民話などにも、かなりの専門知識を有しています。僕も知らない様々なことを教えてもらいながら、煙草を吸い、珈琲やウイスキーを飲み、時にはタコライスやオムライスを胃の中に放り込み、僕はどんどん成長していきました。
他にも各地のインディーズのミュージシャンがライブを行ったり、音楽鑑賞会を開いたり、知り合いで集まって鍋パーティーを開いたりと、ライブハウス兼飲食店という枠に留まらない、広範囲なイベントを常に見せてくれます。演者が観客となり、観客が演者になり、それぞれが巡り合いながら、暖かい空気を生み出している。そんな近しい距離感のお店です。
僕は六弦を鳴らすところから、THIRD STONEとの付き合いが始まりました。来週の3/3には朗読を、今年の夏にはまた古本を置かせていただく予定です。地元に根付いたカルチャーセンターとして展開しているこの店。演者としても、観客としても、ローカルかつマニアックな世界に触れたい方は、是非どうぞ。
僕は六弦を鳴らすところから、THIRD STONEとの付き合いが始まりました。来週の3/3には朗読を、今年の夏にはまた古本を置かせていただく予定です。地元に根付いたカルチャーセンターとして展開しているこの店。演者としても、観客としても、ローカルかつマニアックな世界に触れたい方は、是非どうぞ。
THIRD STONE
香川県高松市東山崎町３８７−５
営業時間
11:00~15:00
19:00~24:00
※喫煙可
定休日
日曜日
外海書房
香川県の移動古本屋です。小説も書きます。古本屋という枠を使ったアートワークです。