六弦と共に育った記憶 THIRD STONE
中学校へ通う道の途中、いつも窓際にギターやドラムセットの置かれた、黄色い看板の店がありました。楽器の表面に反射した光沢が、僕を誘うようにキラキラしていたのを覚えています。その店の風貌がずっと気になりつつも素通りし、中学二年生の時にアコースティックギターを始め、ついに意を決し、その店に乗り込みました。 店内は茶色を基調とした、落ち着いた雰囲気です。カウンターと、3つのテーブルがあり、壁にはフラメンコを踊る女性が描かれた絵画と、アート・ブレイキーやジャンゴ・ラインハルトなどのCDが立てかけられていま