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「赤松(あかまつ)の池」は心霊スポット?お初の大蛇伝説とは
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観光・レジャー
鳥取県・赤松の池
山陰の名峰大山(だいせん)のおひざ元にある鳥取県大山町大山赤松に、「赤松の池」という池があります。
この赤松の池は、ハイキングや散策コース、学校の遠足の場所等として親しまれていますが、ちょっとした心霊スポットとしても有名です。
大山の湧水でできた赤松の池は、透明度が高い水が1年を通して涸れることなく保たれていますが、一説によるとそれは水の神である龍神様をお祀りしているからだと言い伝えられています。
龍神様の他に、ここ赤松の池には大蛇にまつわるミステリーな伝説がありました。
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<赤松の池伝説>
昔、松江のお殿様の家老に松浦瀬母という人がいました。なかなか子供を授からないので霊験あらたかな赤松池大明神にお詣りしたところ、まもなく女の子を授かりお初と名付けました。
やがて美しい女の子に育ったお初は、松江藩主松平候に見初められ妻に欲しいと言われます。
お初は、嫁ぐ前にもう一度赤松池大明神にお詣りしたいと言いました。
そして、池に訪れたお初が池のほとりで髪の毛をすくと、髪はぐんぐん伸びてお初はその上を池の中央まで歩いて行って消えてしまいました。
姿を消したお初に家来たちがもう一度姿を見せて欲しいと切望すると、現れたお初の姿はお腹から下が大蛇になっていました。
実はお初は、松浦瀬母の子供を授かりたいという願いにこたえて人間の姿に変えた赤松の池に住む大蛇だったのです。
そして、お初はもう二度と現れることはありませんでした。
その後も、赤松の池でお初に祈りをささげると願いが叶うとされ、龍神様と同様に旧暦六月十八日には赤松神社で例祭が行われています。
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水量が多い時は、祠(ほこら)は島になっているのですが、晩秋のこの日は祠まで陸続きになっていました。
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赤松の池のシンボル、赤松の大木がありました。
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赤松の池は桜の名所でもあるので、春になると花見の人が集まります。
また、夏にはカヌー教室も開かれ子供たちの歓声でにぎわいます。
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辺りは段々畑で、稲作、数々の野菜畑、そば畑として利用されていて、赤松の池は生活になくてはならない重要な水です。
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そして、清流の赤松の池にはさぞかし美味しそうな川魚がたくさんいそうですが、残念ながら釣りは禁止です!
お初や龍神様の怒りに触らないよう、禁止されていない区域でお願いします。
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