中州大洋映画劇場
演劇・キャラクター 福岡県福岡市博多区中洲4丁目6−18   [地図]
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ユウガ
2024-03-31 22:02
中洲大洋最後の一日 その一
趣味・カルチャー 福岡県・中州
趣味・カルチャー 福岡県 中州
これまで何度かご紹介した福岡市の「中州大洋映画劇場」。
中州大洋の通称で親しまれていましたが、2023年に老朽化による閉館が発表されました。そして2024年3月31日をもって78年の歴史に幕を閉じました。
78年という数字、人の一生と同じくらいの長さと書けばどれくらいの長さか想像してもらえるでしょうか。
開館したのは戦後間もない1946年。最初に上映した作品は「チャップリンの黄金狂時代」でした。
地下鉄の出口を出るとたくさんの人が中州大洋の前で写真を撮っていました。そこには大人だけではなく小さい子どもの姿もありました。
「チケットをお持ちの方はこちらです」
スタッフの声が聞こえたので劇場に入りました。一階にあるキネマカフェも満席で、その景色が改めて今日が最後であることを物語っているようでした。
チケットを発券し二階に上がると、壁一面に貼られたファンの思い出のメッセージが飛び込んできました。以前訪れた時と比べものにならない数に、どれだけ愛された映画館であったかが伝わってきます。
三階に続く階段にもメッセージがありました。天井を見ようとすると、長い時間を刻んできた壁が目に入ります。
これから鑑賞する映画は「チャップリンの黄金狂時代」。中州大洋の最初と最後が輪のようにつながる瞬間が訪れようとしていました。
Success!