中洲大洋最後の一日 その三
建物の外に出ると、テレビ局のカメラをはじめ来た時をはるかに上回る数の人だかりができていました。 天神に向かう途中という立地もあり、普段から人の流れが多い場所ですがそれとは比べ物になりません。 残っていた最後の観客が外に出てきてしばらくすると、岡部章蔵社長による最後の挨拶が行われました。 挨拶が終わり扉が閉められた時、中州大洋は長い長い78年の歴史に幕を下ろしました。 映画が娯楽の王様だった時代、人々の興味が映画からテレビに移った映画の斜陽期、技術の発達による新しい大作映画がヒットした時代、大手シ