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【一念坂】清水寺手前の坂道、産寧坂や二寧坂に続く一念坂

観光・レジャー
京都府・清水寺付近
観光案内では「二年坂」や「三年坂」とも書かれる、清水寺に行く際には必ずと言ってもよいほど通る、有名な坂道はみなさんご存じだと思います。
この名前は通称で、本来は「二寧坂(にねいざか)」「産寧坂(さんねいざか)」と書きます。
そこで疑問に思ったことはないですか?
何で二年と三年があるのに一年はないの?
いや、あるんです。
正確には「一念坂(いちねんざか)」と書くのですが、あまり知られていないのはその短さからでしょう。
地図ではこちらになります。
二寧坂の北の始まり、有名な高台寺のすぐ南にあり、長さは100mもありません。
ちなみに二寧坂にも産寧坂にも「転ぶと〇年以内に・・・」という噂は有名ですね。
この噂話の謂れや本来の坂の意味については知らない方も多いでしょう。
実は最初に名前が付いたのは「産寧坂」なのです。
産寧坂の写真を撮ったのですが、紅葉の季節だったので大変に混んでいました。

二寧坂との交差点から、清水寺方面です。
ちょっと人が多すぎて、他に用事もあったので、こちらでUターンしました。
写真で見ても急な坂道だと分かります。
「産寧坂」は重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
産寧坂の中にある「寧」は豊臣秀吉公の正妻・ねね(漢字で書くと「寧々」)のことです。
一念坂の北には「ねねの道」もあります。
ねねが懐妊した際に、清水寺に安産祈願をしていたことからこの名前が付きました。
転ぶと3年以内に・・・という噂は「急な坂道なので気を付けさせるため」だと言われています。
さてこの交差点から北側が二寧坂。

こちらの階段も急です。
途中に看板があり・・・

撮影スポットになっていました。
実は二寧坂の途中にはスターバックスがあります。

知らないと通り過ぎるくらい目立ちません。
目印は二階にある看板しかなく、入り口は・・・

名前すら書いてない・・・
嬉しがって入ったのですが、ちょっと勇気が要りました。
さて二寧坂と名前が付いた理由ですが、産寧坂の手前にあるからだそうです。
かなり適当。
こちらも転んだら・・・と言われるのは急坂だからです。

こちらは二寧坂の北の入り口。
このすぐ横に一念坂の東入り口があります。

お店もありますが、イメージとしては路地裏という感じです。
ちなみに一念坂だけ真ん中の字が違いますが、こちらは清水さんの御利益を念ずる思いから付けられたそうです。
反対側の入り口。

左の多くの人が歩いている道が一念坂です。
初詣に清水寺へ行かれる方も多いでしょう。
是非、こちらの坂道も通ってみてください。
住所:京都府京都市東山区桝屋町
時間:24時間
料金:無料
その他:車は通れません