地獄で苦しむ紫式部を供養するために建てられた供養塔
閻魔大王をまつる引接寺(いんじょうじ)は「千本ゑんま堂」の通称で知られています。 平安時代初期の学者であり、歌人の小野篁(おののたかむら)には、現世とあの世を行き来して、閻魔大王とも交流があったという伝承があります。 その篁が閻魔法王の姿を刻み、祠を建立したのが引接寺の始まりであるとされています。 引接寺の境内の奥には、高さ6メートルほどの大きな石塔が建てられています。 この石塔は、紫式部が死後に地獄に落ち、苦しんでいるのを供養するために建てられたという伝承があり、「紫式部供養塔」と呼ばれていま