上御霊神社の手前にある猿田彦神社は,今では小社となっていますが,かつては広大な境内でした。
桓武天皇はこの神の託宣によって平安遷都を決意され,延暦12年(793)勅願によって社殿を造営されたと伝えています。永徳3年(1383)の造営には勅使が差遣され,足利将軍義満も奉幣し,御神楽が奉納されました。
皇居造営に当たっては,この社の土でもって地鎮の神事を執り行われたといいます。
皇居造営に当たっては,この社の土でもって地鎮の神事を執り行われたといいます。

応仁の乱以後も度々火災に遭い,1793年に現在の地に移されました。
祭神は猿田彦大神と天孫降臨の途上相対して霊力を競いあった天鈿女命(あめのうずめのみこと)の2座です。
祭神は猿田彦大神と天孫降臨の途上相対して霊力を競いあった天鈿女命(あめのうずめのみこと)の2座です。

猿田彦といえば、手塚治虫の作品で、「猿田彦」「猿田博士」「我王」といった名称で登場するキャラクターのモデルとなった神です。天鈿女命も「アメノウズメ」として『火の鳥 黎明編』に登場します。