「茶丈藤村」(さじょうとうそん)は、滋賀県大津市石山寺の門前近くに位置する和菓子店です。
店名は明治時代に石山寺に滞在した作家・島崎藤村にちなんで名づけられ、建物のしつらえも藤村が逗留した坊をイメージしています。
看板商品である「たばしる」は、松尾芭蕉の句「石山の 石にたばしる 霰(あられ)かな」に由来し、柔らかい餅の中に蜜漬けした丹波大納言小豆とクルミを包んだ和菓子です。
また、地元産の黒豆を使用した「ふじおこわ」など、素材にこだわった商品も提供しています。
こちらは棹物(さおもの)菓子の「萌」(もえぎ)と「花ふさ」です。
春の芽吹きをイメージした「萌」は上品な甘さの餡を使用し、しっとりとした食感が特徴。「花ふさ」は、華やかな花房をイメージし、色とりどりの素材を組み合わせ、見た目にも美しい一品です。
店内の喫茶スペースでは、瀬田川を眺めながら作りたての和菓子やオリジナルの甘味を抹茶やコーヒーとともに楽しむことができます。
石山寺参拝や瀬田川散策の際にぜひ立ち寄ってみてほしいお店です。