鶴岡八幡宮から徒歩1分、鎌倉駅から徒歩7分、若宮大路沿い・・・という”THE 鎌倉”なムード漂うスポットに、パッと目を引く建物があります。

6角形が立体で浮かび上がる不思議な外壁。
この『英国アンティーク博物館BAM鎌倉』は、あの隈研吾氏が建築デザインを手がけた建物です。

内壁には隈研吾氏のサインがあります。訪れた際はぜひ探してみてください♪
さて、博物館内は100年以上前の英国にタイムスリップしたかのような世界観が演出されていますが、

4Fの一角にはモダンな雰囲気の漂う空間が。

ここは隈研吾氏がデザインした、立礼式茶室です。
博物館の建築前に行われた発掘調査にて見つかった、かつての家屋の木材を壁の装飾に利用したり、

掘り起こされた土を使用して壁紙にしたり。
そして床板は英国のとあるホテルで、プランタジネット朝時代から使用されていたもの。この頃日本はちょうど鎌倉時代でした。
まさに「新旧」「英国と鎌倉」をつなぐティールームです。

窓からは若宮大路、鶴岡八幡宮の鳥居、裏山の「御谷(おやつ)の森」が一望できます。
隈研吾氏は窓から見える景色を掛け軸に見立てたそうで、その発想に私は脱帽してしまいました。
この掛け軸は、生きている・・・!
ちなみに、英国で行われていた自然を守るための「ナショナル・トラスト活動」が、日本で初めて行われたのがここ鎌倉。
掛け軸に映る御谷の森は、ナショナル・トラスト活動によって守られました。
鎌倉と英国には、そういった縁もあるのですね。

最初の案内でスタッフの方が「最後はエレベーターで降りてきてください」と強調していたのが印象的でした。
「階段でも降りられるけど、なんか気になるなぁ」と思ってエレベーターに乗ってみたら、なんと隈研吾氏が最初に描いたデッサン画が壁一面に!
鎌倉彫りの刀痕を表現しているそうです。
『英国アンティーク博物館BAM鎌倉』では、隈研吾氏の意匠を楽しむこともできます。
アンティーク&ホームズ好きだけでなく、建築に興味がある方にもぜひ訪れてほしいスポットです^^