平成22年(2010年)にNHKの朝の連続テレビ小説になった「ゲゲゲの女房」で一躍有名になった水木しげる氏(本名 武良茂)の妻、布枝さんの故郷の近くを通ったので寄ってみたら、しっかり観光地になっていました。
布枝さんの生家がある故郷 島根県安来市大塚は、伯太川のすぐ近くにある集落で、春になると桜並木が美しい場所です。
生家は布枝さんの兄である飯塚藤兵衛さんが当主をされています。代々教育界や市会議員としても活躍された地元では有名な家系です。
ガラス越しに中を拝見すると、ゆかりの写真がありました。

水木しげる氏は、お見合いの席で布枝さんを初めて見たとき「一反木綿に似ている」と思われたそうです。
一方で布枝さんは、一見怠け者のような水木しげる氏の中にキラリと光る英明さを見出して、即結婚を決断されたとか。
戦争で片腕を無くされ、安定した職にも就いていなかった水木氏を選ばれた布枝さんこそ、人間を見る目にすぐれた聡明な方だったと思います。
テレビの影響はとても大きく、ドラマ放送以来、大塚の町を訪れる人が増えたため、一度閉店した和菓子屋が復活するなど、小さな町に賑わいをもたらしているようです。
すぐ目の前にある薬師堂では今でもお盆には盆踊りが開催されるそうです。
近くには桜並木で有名な伯太川が流れています。
水木さんと布枝さんもきっとお二人で川べりを、桜を愛でながら散策されたのではないでしょうか。
ゲゲゲの女房の生家(武良布枝さんの生家) 
住所:島根県安来市大塚199-2
駐車場:無し
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