兵庫県神戸市垂水区五色山、JR、山陽電鉄垂水駅より徒歩約15分または山陽電鉄霞ヶ丘駅より徒歩約10分の住宅街にある「五色塚古墳」。

五色塚古墳は、4世紀後半に築かれた当時は日本で2番目に大きな古墳だったとか。全長194メートルを誇る兵庫県下最大の前方後円墳で、今現在は40~50番目だそうですが、日本にある古墳が16万基というのだから、その大きさはわかってもらえるでしょうか。
1965年から約10年かけて発掘調査・復元整備が行われ、1975年に国内初の築造当時の姿に復元された古墳公園として開園し、2024年8月8日で復元整備から50年目を迎えたそうです。

この古墳には側面に石が積まれているのですが、左右の石の色が違うのがわかりますか?
向かって右が黒い石、左は白っぽい石。
白いほうは現代に新しく積まれた石ですが、黒いほうは当時のまま。

こちらが古の黒い石です。ランダムに積まれているのがわかりますか?この辺りも歴史を感じられます。

そしてこちらが新しい白い石。福井県から運んだ石だそうで、整然と並べられています。

階段で上へ登れるのも、五色塚古墳の大きな特徴。
上へ上がれる古墳なんて、めったにないですよね。そこからの眺めもいいですよ~この日はあいにく曇り空でしたが・・・。

さらに高い前方後円墳の丸い部分にも上がれます。
丸い部分の中心はパワースポットと言われていて、ぜひ中心で何かを感じてみてください。

古墳全体のぐるりには埴輪で囲まれていて歴史を感じます。
この古墳を造ったのは明石海峡周辺を統率した海人系の有力豪族ともいわれていますが、その時代の豪族といえどもここまで大きな古墳を作る財力はなかったはず。ということで大和政権が関与しているのではないかともいわれているそうです。

なぜここにこんなに大きな古墳があるのか。
それは上がってぐるりを見渡すと自ずと納得できます。
ぜひ歴史的な古墳を訪れて、明石大橋の雄大な景色と共に街を見下ろしてみたください。
それは上がってぐるりを見渡すと自ずと納得できます。
ぜひ歴史的な古墳を訪れて、明石大橋の雄大な景色と共に街を見下ろしてみたください。

実はこの古墳、中に何が眠っているのかは誰も知りません。国の持ち物なので考古学者や研究員が熱望しても掘り起こすことができず、また盗掘された形跡も見当たらないそうなので、本当に誰もわからないのです。でもレーザーでみたところ、中に何かがあるのは確実のようです。
棺と共に何が眠っているのか、このロマンは尽きることがありませんね。

五色塚古墳の隣には「小塚古墳」があります。
こちらは石が敷かれておらず、CG復元では当時は平坦面と墳頂には同じように埴輪が建て並べられていたようです。