中門を出て直ぐに左(東側)へ行くと、「御手洗川(みたらしがわ)」があります。

境内の川の始まりには「井上社(別名、御手洗社(みたらししゃ))があります。
この付近は「御手洗池(みたらしいけ)」とも呼ばれ、葵祭の際には斎王が手を浸し清めます。

井上社には最近人気で、過去には歴史から消されたとも言われている「瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)」が祀られています。

ここより下流は御手洗川と呼ばれるようです。
浅く清らかな水が流れています。
こちらの水を用いたお守りも人気です。

前に見えている橋は・・・
輪橋(そりはし)」です。
かなり急で、現在は渡れなくなっています。

この付近には川に関すると思われる建物が多くあります。
すぐ脇には「橋殿」。
舞殿のような作りになっています。
その後ろには「細殿」。
名前の通り、奥行きが浅めの建物です。
細殿の左には「解除所(げじょしょ)」。
御祈祷する場所でしょうか。
でも井上社のさらに奥に「禮殿(祈祷殿)」もあるのです。
そして私が気になったのは、細殿の右奥にあった「遥拝所」。
簡素な作りですが、これは「鳥居」で、昔はこのような形だったそうです。
公式の案内には無いので見逃されがちですが、参拝の際には立ち寄ってみて下さい。

さて先ほども少し書きましたが、御手洗川の水を用いた「水守り」というお守りがあります。
小さな風船の中に本物の水が入っています。
除難や病難除けの御守」です。
御手洗川の水の泡をイメージして作られました。

御手洗川といえば、「みたらし団子」もここが発祥です。
同じく小さなお団子を水の泡に見立てて作られました。


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賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)
住所:京都府京都市左京区下鴨泉川町59
参拝時間:6:00~17:00
参拝料:無料 (特別拝観は団体のみ、要予約)
その他:西参道鳥居付近に有料駐車場あり