2025年5月5日の子供の日、松江城に行ったら、松江城すぐ近くにある松江歴史館で、GWイベントの1つ出雲神楽がこの日だけ無料で観劇できるとの案内を聞き、初めて出雲神楽を観劇してきました。
演目は2つで、最初が子供神楽による「頼政」、そして「大蛇(おろち)」です。
「頼政」は、平安時代末期のお話です。弓の名手 源頼政が都に現れて帝を苦しめる正体不明の魔物を退治するように命じられ、見事願いを聞き届けるというものです。
ラスボスは鵺(ぬえ)なのですが、途中、その子分の猿たちが現れて観客席を巻き込んでいたずらをしたり、頼政との攻防を繰り広げるユーモラスなシーンもあります。
観客席を回り、お相撲する相手を選んだりして観客を沸かせていました。
ラスボス鵺(ぬえ)登場!
2つ目の「大蛇(おろち)」は有名なヤマタノオロチ退治のお話です。須佐之男命(スサノウノミコト)は、悪さをしすぎて神々の国 天高原を追われて出雲の国に降りて来たところ、悲しむ夫婦と娘に出会います。
聞けば、これから娘を大蛇に生贄(いけにえ)に差し出すところだと。すでに7人の娘を差し出し、自分達にはもうこの娘しか残っていないというのです。
娘の名は、稲田姫(櫛名田比売=クシナダヒメ)。スサノウノミコトは「では、自分がヤマタノオロチを退治してあげましょう。その代わり姫をお嫁に下さい」と申し出ました。「無償で引き受けんかい!」と突っ込みたいのはひとまず置いて、スサノウの歴史的な一目ぼれだったということにしましょう。
ともかく、ヤマタノオロチは無事に退治され、二人は結ばれて末永く幸せに暮らしました。
ちなみにこのお二人、初めての結婚式をした夫婦として有名です。二人が暮らした場所は、古代結婚式発祥の地 八重垣神社として残されています。
スサノウ危うし!と思いきや、無事に1頭ずつ退治していきました。
4頭の大蛇が舞台せましと形をいろいろと変え動き回るのが、迫力満点でとても見応えがありました。体力勝負の演舞ですが、中の人には女性もいらっしゃって驚きました。
旅先で機会があれば、出雲神楽は一度は観劇されることをおすすめします。
松江歴史館は、松江の歴史を知る資料が常時展示されていたり、和菓子を楽しむこともできます。
住所:島根県松江市殿町279
電話:0852-32-1607
営業時間:9:00~17:00
駐車場:近くの有料駐車場を利用












