近鉄奈良駅から歩いて数分。商店街のにぎわいの中に、静かに存在を主張する青い外観のカフェ「parfait plumeria(パフェ プルメリア)」があります。見上げると一面に青が広がり、その落ち着いた色合いに引き込まれるように足を止めてしまいます。外観だけでなく、中へ入ってからも心地よい空間が広がり、ふと時間を忘れてしまうような感覚に包まれます。
 このお店で印象的なのが、白と黒をテーマにした個性的なパフェ。白のパフェは、ミルクのようなやさしい甘さとふんわりとした口あたりが特徴で、見た目も純白。シンプルながらも重なり合う素材のバランスが絶妙で、食べ進めるほどに味の奥行きを感じさせてくれます。
一方の黒いパフェは、どこかミステリアスな存在感を放ち、濃厚さとビターさが交差する、大人のデザートといった趣き。色の対比だけでなく、味わいのコントラストもまた魅力のひとつです。
 
どちらのパフェも、甘さが過剰に主張することはなく、最後のひと口まで飽きることなく楽しめます。糖質に配慮されたレシピという点も、現代的なスイーツとして嬉しいポイント。見た目に惹かれて訪れても、味わってからその丁寧な仕事に気づく、そんなパフェです。

店内にはテラス席もあり、天気のいい日には通りの風景を眺めながらスイーツを楽しむことも。観光の合間に立ち寄っても良し、一日の終わりにゆっくりとパフェを味わうのも良し。決して大きな店ではありませんが、静かなこだわりが、しっかりと感じられる場所です。
 奈良の旅に、小さな非日常を添える時間を。「parfait plumeria」で、色と味の余韻を楽しんでみてください。