先日、護国寺を書きましたが、関連するところもご紹介します。

住宅街の中に水が湧き出ているのですが、ここは「だんじょの水」と呼ばれています。
大きい方の道路でも、何とか車がすれ違えるくらいの広さです。
ちょっと別角度から。
主にご近所の方が参拝されています。
右隅におられるのが「浄行菩薩」。
浄行菩薩は「洗い仏」とも呼ばれており、自分の体の悪い部分と同じところを傍にあるブラシなどで洗うと癒されると言われています。

私もブラシをお借りして、菩薩様を洗わさせていただきました。

浄行菩薩の隣には常に水が流れています。
この「だんじょの水」、漢字で書くと「壇所」や「談所」となります。
僧侶の修行所や養成所という意味です。

しかしこの水は僧侶のためのものではなかったようです。

その昔、この一帯は常に水不足でした。
それを護国寺に相談したところ、お寺の水を地下水路(300mほどあるらしい)を作ってこちらまで通したそうです。

その水のおかげで水不足は解消しました。

そのあと一時期ですが水が枯れましたが、1997年に地元の住人により「だんじょ保存会」が発足し復活しました。

現在も地元の方が大切にお世話されています。

壁にも菩薩様。
一つ残念なのが、この前がゴミ収集場になっていること。
収集場を他の場所に移せへんの?


こちらもおすすめ!
【山科護国寺】僧侶の修行の場としても使われていた、歴史ある寺院



だんじょの水
住所:京都府京都市山科区竹鼻竹ノ街道町44−3
参拝時間:24時間
拝観料:無料
その他:生活道路沿いのため長時間の滞在は避けてください