長建寺は、京都市伏見区桃山エリアにある真言宗のお寺です。
京阪本線「中書島」駅から濠川沿いに歩いて3分ほどのところにあります。
酒どころの伏見らしく、両脇に月桂冠の酒樽が置かれた三門は異国情緒あふれる独特の景色です。
その名も竜宮門、まさに竜宮城の入口のようです。
山門の向こうは竜宮城…なんてことはありませんが、くぐるときはなんとなくウキウキしてしまいます。
山門をくぐると左手には和歌おみくじの授与所があります。
奥に見えるのは梵鐘ですが、現在は撞くことができません。
もともとは三十石舟の時を知らせていたそうですが、第二次世界大戦の際に軍に供出され、今あるのはレプリカです。
参道の一番奥に見えるのが京都で唯一弁財天をご本尊としてお祀りする本堂、その手前の手水鉢には伏見名水の1つ「閼伽水(あかすい)」が湧き出しています。
本堂は撮影NGなので、御本尊のお姿もお見せできませんが、住職さんに御本尊の写真を見せていただいた方のsnsを発見したので、紹介しておきますね。
ちなみに写真は弁財天様と宇賀神(うがしん)様です。
本堂から右へ進んだ先の開けた場所には、不動明王がお祀りされたお堂があります。
こちらの不動堂前では毎年7月第4日曜日に開催される弁天祭で、開運厄除けを祈願する柴燈護摩供が行われています。
私がお参りしたのは緑の美しい季節でしたが、長建寺は京都市内では最も早い時期に桜が咲くお寺としても有名です。
普段は静かな境内も桜の時期は多くの参拝者でにぎわうほど。
これからの紅葉シーズンも美しい景色が楽しめますので、伏見エリアを訪れた際には長建寺にもぜひお参りください。