「長島愛生園」は、岡山県瀬戸内市にある日本初の国立ハンセン病療養所であり、人権と共生を学ぶ重要な場所。「歴史館」では、隔離政策の実態や入所者の人生に触れる展示が行われています。
広く知ってほしいという思いから入館料は無料です。誰でも入ることができますよ。
園長室は、かつての再現で著名な医師の紹介もしています。
映像室は1階と2階にそれぞれあって、1階ではハンセン病とその歴史をわかりやすく視聴。2階では入所者の証言映像と関連映像を視聴できます。
何気なく座って画面を観るだけのつもりでも、魅入ってしまいます。
絵画や陶芸作品など入所者の作品を展示した部屋。その素晴らしさはまるで美術館に来たようです。
ハンセン病の説明や歴史もよくわかるようにパネルで展示しています。
偏見によって捻じ曲げられた認識、正しい知識が広く認識されていればとどの部屋をみても思うのです。
常設展示室では、国のハンセン病政策の紹介と長島愛生園での出来事を紹介しています。
なかでも当時の島の施設のパノラマは興味深く、その場所に巡ってみると改めて歴史に触れることができます。
※島には関係者以外立ち入り禁止の場所も多いので正しく守りましょう。
こちらは2階の市長室です。個別視聴もあります。
2階には当時の生徒たちの作文や記述、写真が紹介されています。
ここでも正しい認識がないために、差別によって限られた中で、辛く苦しいさみしい思いをしてきた当時の子どもたちの思いに触れ、2度とあってはならない事実と向き合うでしょう。
ハンセン病患者の隔離・治療を目的とした国立療養所として設立され、現在は回復者の生活支援と人権教育の場となっている同館。
人権問題を考えるうえでも、非常に学び深い場所です。
玄関には心遣いの飴が置かれていました。

私たちの歴史の中に、こういうこともあった自国の事実を深く心に刻み、ここで懸命に生きてきた方たちに敬意を払いながら、決して忘れてはならない場所。私自身も知らなかった歴史に触れて紹介出来てよかったと思います。

ぜひ皆さんにも知ってほしい、語り継いでほしい場所です。