JR堺駅から歩くこと約15分。
堺旧港沿いのプロムナードを海に向かって進んでいった先に、『旧堺燈台』はあります。
高さ11.3mという、小さな燈台。
その姿はとても可愛らしいですが、「現地に現存する木造の洋式燈台」の最も古いものの一つとして、国の史跡に指定されているものです。
明治10(1877)年に建築された『旧堺燈台』は大阪湾を照らし、堺港の安全を守り続けてきましたが、工業地帯の埋め立てにより、昭和43(1968)年に役目を終えることとなりました。
その後平成の保存修理工事を経てかつての姿を取り戻した『旧堺燈台』は、現在も堺のシンボルとして地元の人々や観光客から愛されています。
時代を明治に遡って・・・
建築資金は堺県(当時)からの補助金と、堺に住む人々からの寄付でまかなったそうです。
夕日がバックだと、写真から色が伝わりにくいかな?と思い、アングルを変えて撮ってみました。
六角錐形も特徴的ですね。
奥には工場を利用した壁画「浪漫やさかい」が見えます。
雨あがりの夕焼けを背負う燈台。
変わりゆく堺港の姿と、人々の悲喜交々を見つめ続けてきた『旧堺燈台』。
今、何を思ってここに建っているのだろう・・・。
同じ潮風を浴び、同じ波音を聴きたくて、石段に腰を下ろし燈台とともに沈みゆく夕日をしばらく眺めていました。












