名古屋市緑区鳴海町は、名古屋の人は大抵知っています。
でも「成海神社」の「成海」は「鳴海」ではありません…。
成海神社の名前の由来は、「鳴海」と言う地名の起源となった「成海郷(奈良時代)」にあり、これに由来します。
神社の創建当初は現在の地名である「鳴海」の地名の元となる、成海潟の周辺にあった「成海神社」を、今回はご紹介しましょう。
名鉄名古屋本線「鳴海駅」から北へ真っすぐ10分程歩くと、「成海神社」が見えてきます。
成海神社は、朱鳥元年(686年)、草薙神剣が熱田に還座された時に、日本武尊の縁由により鎮座されたと伝えられています。
初め天神山(根古屋)にあり、応永の頃、安原宗範が鳴海城(根古屋城ともいう)を築くにあたり、この地に移されたらしいです。
それでは、秋の晴れ渡る空に凛々しく建つ鳥居を、早速くぐってみましょう。
成海神社の主祭神は日本武尊で、その妃神である宮簀媛命や兄神の建稲種命も配祀されています。
かつては、熱田神宮の東に位置することから「東宮大明神」と呼ばれたとか。
そして、1300年以上の歴史を持つ由緒ある神社であり、地域の人々の心の拠り所として慕われています。
こちらは、成海神社の「クスノキ」です。
参道の途中の左片隅に「さざれ石」が祀られています。
「さざれ石」と言うと国歌の「君が代」に出てくるあのさざれ石のことです。
岐阜県根尾村で採れた「さざれ石」が成海神社に奉納されたとか。
さざれ石は、石灰質角礫岩と言う石で炭酸カルシウムなどが入り込み凝固したものであり、何かしら不可思議さを感じさせます。
中鳥居をくぐると、右手側に手水舎があります。
とても水が澄んでいて透明度があり、心の穢れが取れそうです。
家紋がクッキリと見えます!
参道をさらに進むと左手側に「だるま塚」があります。
節分祭で祈祷を受けた人だけにだるまが渡され、前年の古いだるまをこの塚に納めるのです。
その数、2000個以上もあり、皆さんの願いが叶った証ですね。
こちらが「拝殿」です。
風格があり二礼二拍手一礼にも緊張が走ります…。
成海神社のご利益は、厄除け・無病息災・安産などで、子授け・子守りの神様としても信仰され、多くの女性が安産祈願に参拝されるらしいです。
参拝した後は、お隣に成海神社の境内にある摂社の「東宮稲荷社」があります。
何だか京都にある伏見稲荷大社のミニ版みたいに、憧れの千本鳥居のように続きます!
鳥居の参道は、結構、ワクワクして軽やかな気分になれますよ。
こちらが「東宮稲荷社」です!
稲荷狐の「寄り方のお狐さん」とされる、特別な存在が祀られていると言う伝承があります。
商売繁盛や家内安全のご利益があるとされていて、私も参拝いたしました。
五穀豊穣を祈願する例祭が、毎年10月第2日曜日にあり、私が行ったのは翌日の月曜日で、提燈がそのまま飾られてました。
賑やかな祭りのあとの名残りですかね…。
強力な頼りの綱ができて困った時には、頻繁に神頼みにお参りに行ければと、今後はお祭りにも参加してご紹介できればと思います。
割と家から近くにあるのに初めて行きまして、自然の中に存在する大きな神社で感激しました!
成海神社
住所
〒458-0801
愛知県名古屋市緑区鳴海町乙子山85
電話
052-891-2830
営業時間
9:00~17:00
交通アクセス
名鉄「鳴海駅」から徒歩10分~15分
名鉄バス「成海神社」バス停下車すぐ












