「こうだったらいいのに」という日常の気づきをITやデザインの力とつなげて形にしていく「シビックハックナイト」。10月もITプラザ武蔵で開催しました。
シビックハックとは何か、という話をしてから、グループに分かれてディスカッションをはじめます。
私が参加したグループでは、9月に金沢で起こった線状降水帯によって、 金腐川の水位が氾濫危険水位に達したため、避難指示が出たという事例を元に話し合っていきました。

河川の流れ金沢の川はいくつかあるが、白山が水源のことが多く、そこから、 手取川を通じて金沢方面の川へ広がって金腐川へと流れてくるが、金沢市内の情報しか取ることができず、上流の方で大雨が降った場合、市町村が変わったら、下流地域への情報がうまく共有できていないのでないかということでした。

下流での被害や防災の共有が課題
 → 「どちらに流れるか」「誰が情報を持つか」を共有する必要
 → 防災情報の連携が鍵

■ 防災連携のポイント:「町内で共有する方法」や「インフラとの連携」が重要

同じテーブルに防災士さんもいらしていて、事前に防ぐにはどうしたらいいかという視点でも話ができました。
防災無線があるものの、今回の短時間の大雨のときはアナウンスが聞こえづらかったこともあり、近隣とのネットワーク・連携が鍵となってくるのでした。
地域ごとの情報・過去の事例を可視化も必要な一方で避難した先が安全とは限らず、「行くのが大変」「戻れない」ケースも多いので、自分で判断しなくてはいけないが、そのときの判断材料としてどこからどう情報を取っていくのかは事前に確認が必要です。

■ 今後のアクションとして
オープンデータ×支援マップ→ 誰でも使える地域防災マップを作るアイデア
地域の人との勉強会を実施→ 現場の声を集めて改善点を共有

避難所と心の安心をセットで考える→ 助け合いを感じられる場所づくり
など話し合いました。
「行政が動く前に、地域で判断・助け合う力」をどう育てるかが課題となってきそうです。
人が集まって話し合いが始まるといろいろとアイディアが集まり、話が進んでいくのを実感します。
シビックハックナイト、11月は石引で開催予定です。