堺の大道筋の通りを歩いている時、素敵な街灯を見つけました。
頂点が三叉に分かれた、スッと背の高い白い街灯。
特に気になったのは絵が描かれている支柱の部分です。
蔓と鹿・・・でしょうか。
美しくて思わず目を奪われてしまいました。
目線を上に動かすと、
鹿の絵と堺市のマークの間に、一羽の鳥を発見。
鳥と鹿・・・何か堺と縁があるのだろうか?
そこで調べてみると、日本書紀にこんな興味深い話があることを知りました。
ー仁徳天皇が河内の石津原に陵を造ること決め、施工が始まった。するとそこに、鹿が飛び込んできてそのまま死んだ。倒れた鹿を調べると、鹿の耳から百舌鳥(もず)が飛び立ち、耳の中は食べられていた。以後その地は、百舌鳥耳原と呼ばれるようになったー
これが「百舌鳥」という地名の由来だとする一説です。
堺市には「百舌鳥古墳群」があり、その代表とも言えるのが仁徳天皇陵古墳。
この街灯のある場所から東へ進むと、百舌鳥古墳群があります。
街灯に描かれた絵は、この一説を表現しているのでしょうか?
真偽は不明ですが、街灯一つから日本書紀を辿り、想像を膨らませることができました。
街灯でこんなに楽しめるとは!
ちなみにこの街灯は、「戎公園(ザビエル公園)」の近くで見つけました。












