京都東山、清水寺から八坂神社までのエリアには、2つの塔があります。
1つは八坂の塔(法観寺五重塔)、ざ・京都の景色としてご覧になった方も多いと思います。
そしてもう1つが今回紹介する祇園閣(ぎおんかく)です。
祇園祭の鉾を模して作られた建物で、登録有形文化財に指定されています。
東山界隈を散策するときにはいつも見ているのですが、中に入ったことはありませんでした。
ところがこの日はたまたま特別公開中!
これは入らなければ!
祇園閣は天正15年(1587)に織田信長・信忠父子の菩提を弔うために正親町天皇の勅命により創建された大雲院というお寺の境内に建てられています。
鮮やかな仏画に彩られた祇園閣内部
祇園閣は、昭和3年(1928)に元財閥大倉喜八郎にの別邸の中に建てられたもので、高さ36mの鉄筋コンクリート造りです。
内供に入ると目の覚めるような色鮮やかな壁画にびっくり!
これは昭和63年(1988)に描かれたもので、敦煌の壁画の模写ということです。
美しい壁画に見とれながら階段を上っていくと…(足元に注意!)
閣上からの景色はまさに絶景。
紅葉には少し早い時期でしたが、瓦屋根の間に見える緑やオレンジの樹々、寺院の屋根に巨大な霊山観音さんが見えます。
八坂神社の南楼門も見えました。
八坂の塔もよく見えました。
こうしてみると本当に京都の街は高い建物がありません。
だからこそ美しい風景が楽しめるのですね。
2025年の大雲院特別公開は11月22日(土)~12月7日(日)まで行われていますので、気になる方はぜひ行ってみてください。
これからの時期なら紅葉が美しい京都の絶景が楽しめます!